数学が苦手でも簿記の資格は取れる…?つまずきやすいポイントや勉強のコツなどを解説

「簿記に興味はあるけれど、数学が苦手だから自分には無理かも…」と感じている方も多いのではないでしょうか。数字を扱う資格というイメージから、数学が得意でなければ合格できないと思われがちです。
今回の記事では、数学が苦手でも簿記の資格は取れるのかという疑問にお答えするとともに、つまずきやすいポイントや合格するための勉強のコツなどを解説します。
数学が苦手でも簿記の資格は取れる?
結論からいうと、数学が苦手でも簿記の資格を取得することは十分に可能です。まずは簿記の基本を押さえたうえで、なぜ数学が苦手でも問題ないのかを解説します。
そもそも簿記とは?
簿記とは、企業や個人事業主の日々の取引を一定のルールに従って記録・整理し、財務状況を明らかにするための技術のことです。売上や仕入れ、経費の支払いといったお金の流れを「仕訳」という形式で記録し、最終的に貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成します。
簿記の資格として代表的なのが「日商簿記検定」で、3級は簿記の入門レベル、2級は企業の経理実務に対応できるレベルとして広く認知されています。簿記を学ぶことで、会社のお金の流れや利益の仕組みを理解しやすくなります。そのため、経理担当者だけでなく、営業職や管理職、個人事業主などにとっても実務に活かしやすい知識といえるでしょう。
数学が苦手でも問題ない理由
簿記で使う計算は、足し算・引き算・掛け算・割り算の四則演算が中心です。方程式や関数、図形の証明といった高校数学のような複雑な計算は基本的に登場しません。試験では電卓の使用が認められているため、暗算力や計算の速さに自信がなくても問題ありません。
簿記で本当に求められるのは、数学的な計算能力ではなく、仕訳のルールを正しく理解し、取引の内容を正確に処理する力です。「借方・貸方にどの勘定科目を記入するか」というパターンを覚え、繰り返し練習で身につけていくことが合格への近道となります。
つまり、簿記は数学の得意・不得意よりも、ルールの理解と反復練習がものをいう資格試験だといえるでしょう。
数学が苦手な人が簿記でつまずきやすいポイント

数学が苦手でも簿記検定の合格を目指せますが、学習を進める中でつまずきやすいポイントがいくつかあります。事前に把握しておくことで、対策を立てやすくなるでしょう。
数字の羅列
簿記の学習では、仕訳帳や試算表、精算表など数字が並ぶ帳票を多く扱います。数学が苦手な方は、そうした数字の羅列を見るだけで心理的なハードルを感じてしまうことがあります。ただし、それは慣れの問題であることがほとんどで、学習を続けるうちに自然と抵抗感は薄れてくることが多いです。
割合・百分率を使った計算
簿記の学習が進むと、減価償却費の計算や利息の算出など、割合や百分率を用いる場面が出てきます。「〇%」の計算に苦手意識がある方はここでつまずきやすい傾向がありますが、使うのは基本的な掛け算・割り算の組み合わせであり、電卓で処理できるため、計算の仕組みさえ理解すれば対応できます。
電卓の操作
簿記の試験では電卓を使いこなすことが前提となりますが、普段あまり電卓を使わない方は操作スピードやキーの配置に戸惑うことがあります。メモリー機能やGT機能など、便利な機能を知らないまま非効率な操作を続けてしまうケースも見られます。
仕訳のルール
数学的な計算よりも、実はここでつまずく方が多いポイントです。「なぜこの取引がこの仕訳になるのか」が理解できず、丸暗記に頼ってしまうと、応用問題に対応できなくなります。数学が苦手な方ほど「理屈がわからないまま進めるのが不安」と感じやすいため、一つひとつの仕訳の意味を理解しながら学ぶことが大切です。
【数学が苦手な方必見】簿記検定に合格するためのコツ

最後に、数学が苦手な方が簿記検定に合格するためのコツを解説します。
テキストは図解やイラストが豊富なものを選ぶ
数字や専門用語だけが並んだテキストでは、苦手意識が強まってしまうことがあります。図解やイラスト、具体的な取引例を交えて解説しているテキストを選ぶことで、取引の流れをイメージしやすくなり、理解も早くなるでしょう。
電卓の使い方を早めにマスターする
電卓操作に慣れることで、計算への不安を軽減できます。学習の初期段階からメモリー機能やGT機能といった便利な機能の使い方を覚えておくと、試験本番でも効率よく計算を進められます。自分の手に合ったサイズの電卓を選ぶことも大切です。
仕訳問題を繰り返し解く
簿記の実力は反復練習で伸びていきます。テキストを読むだけでなく、実際に手を動かして仕訳問題を何度も解くことで、パターンが自然と身につきます。間違えた問題は原因を確認し、同じミスを繰り返さないよう意識しましょう。
過去問・模擬試験で出題傾向に慣れる
試験が近づいたら、過去問や模擬試験を繰り返し解いて出題パターンに慣れることが重要です。時間配分の感覚を掴んでおくことで、本番でも落ち着いて問題に取り組めるようになります。
無理のないペースで学習を継続する
一度に大量の内容を詰め込もうとすると挫折しやすくなります。毎日少しずつでも学習を続けることが、合格への近道です。苦手な分野に時間をかけすぎず、得意な範囲で得点を確保する戦略も意識するとよいでしょう。
簿記の資格に興味がある方へ
今回は「数学が苦手でも簿記の資格は取れるのか?」という疑問に答えながら、つまずきやすいポイントや合格するための勉強のコツなどを解説しました。簿記で求められるのは高度な数学力ではなく、仕訳ルールの理解と反復練習です。正しい方法で学べば、数学の得意・不得意に関わらず合格を目指せます。
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