高卒公務員の種類って?国家公務員・地方公務員別に解説

高卒公務員を目指したいけれど、「国家公務員と地方公務員ってどう違うの?」「どんな種類・職種があるの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。国家公務員と地方公務員では、それぞれ役割や仕事内容、試験内容が異なります。
この記事では、高卒で公務員を目指す方に向けて、「高卒公務員の種類」をテーマに、国家公務員と地方公務員の違いや主な職種、仕事内容などを解説します。
公務員の仕事に興味がある方、種類・職種を知りたい方はぜひ参考にしてください。
高卒公務員とは?
区分「高卒程度」の公務員試験に合格して就職した公務員のことです。「国家公務員一般職(高卒者区分)」や「地方公務員初級」などがそれにあたり、様々な種類・職種があります。
試験は高校卒業レベルの一般知識や教養を問う内容で、基本的に試験の成績によって合否が決まります。
高卒公務員の種類・職種

高卒公務員の種類・職種を「国家公務員」「地方公務員」に分けて解説します。
国家公務員
国の業務に従事し、各省庁やその出先機関で働きます。
以下が主な種類・職種とその概要です。
一般行政職
各中央官庁や地方支分部局(例:財務局、税務署、法務局、労働局など)で、事務処理や窓口業務、データ入力、文書作成、資料整理などを行います。部署によって業務内容は異なりますが、いずれも国の行政サービスを届けるための重要な立場です。
税務職員
税務署などに勤務して税の申告受付や調査、納税者への説明などを行います。税に関する幅広い知識が求められ、職務を通じて専門性を高めることができます。
刑務官
刑務所や少年院などの矯正施設に勤務します。受刑者の生活指導や社会復帰支援、施設内の安全確保が主な業務で、高い責任感と対応力が求められますが、その一方で人の更生を支えるという大きな使命感を持てる職種でもあります。
入国警備官
出入国在留管理庁に勤務し、不法滞在者の調査・摘発や外国人の退去強制業務などを担当します。語学力や冷静な判断力も必要とされる仕事です。
自衛官
陸・海・空の各自衛隊に所属します。国防や災害救助、国際支援など幅広い活動を行う自衛隊の基礎訓練を受けたのち、任務にあたります。
海上保安官
国土交通省の外局である海上保安庁に所属し、日本の海の安全と秩序を守る国家公務員です。海難救助、密漁・密輸の取り締まり、海上交通の安全確保、環境保全などが主な業務です。
地方公務員
地方公務員は、都道府県・市区町村などの自治体に勤務し、その地域の住民の生活を支える行政サービスを担当します。
以下が主な種類・職種とその概要です。
一般事務職
役所の窓口対応、住民票や戸籍の管理、会計・財務業務、文書作成など幅広い業務を担当します。地域住民との接点が多く、コミュニケーション力が重視されます。
技術職(建築・土木・電気など)
インフラ整備や建築計画、道路・橋梁などの設計・管理に携わる仕事です。市民が安全に暮らせるよう、公共施設や住宅、上下水道設備などの整備・保守管理などを担います。
学校事務職
公立の小・中・高校などの教育機関で働く学校事務職は、予算管理や給与計算、備品管理、学校行事の運営補助などを担当します。
環境職
自治体によっては、ごみ収集や清掃、公園などの管理などを担当する職種があります。住民の快適な生活環境を維持する大切な仕事です。
警察官
各都道府県警察に所属し、地域の治安維持や犯罪の予防・捜査、交通安全の確保などを行います。交番勤務やパトロール、事件・事故対応が主な業務で、市民の安全・安心を守る重要な役割を担っています。
消防官
各自治体の消防本部に所属し、消防士として火災・救急・災害対応などにあたります。消防学校での研修を経て現場に出ることになり、体力と精神力が必要とされます。また、地域の防災活動や救命講習の指導など、予防業務にも積極的に関わります。
高卒公務員になるメリット・デメリット

最後に、高卒公務員を目指す際に知っておくべき主なメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
高卒公務員の主なメリットとして、まず試験の難易度が下がる点が挙げられます。また、早く社会人としてのキャリアをスタートできるため、若いうちから安定した収入や福利厚生を得られ、同世代よりも早く経験を積むことができます。将来的な安定や昇給も期待でき、ライフプランが立てやすいのも魅力です。
デメリット
高卒公務員には安定性や若いうちから働けるメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。主な点として、大卒採用に比べて昇進スピードが遅い傾向があることです。同期や上司に大卒者が多い場合、キャリア面で差を感じる場面もあるでしょう。自ら学び続ける姿勢や、長期的な視点でのキャリア設計が重要になります。
公務員を目指すなら
今回は「高卒公務員の種類・職種」をテーマにお届けしました。国家公務員・地方公務員にはそれぞれ様々な種類・職種があり、安定した雇用や福利厚生の面で人気があります。早期からキャリアを築ける点も魅力で、将来的な昇給や昇任を目指しながら長く働ける環境が整っています。
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